七つの大罪 Seven Cardinal Sins

 キリスト教神学の七つの大罪は、デーモンの形となって表されることがある。ハンス・ブルクマイアーは、七つの大罪、すなわち、傲慢、嫉妬、暴食、色欲、怠惰、貪欲、憤怒の七つの罪を一枚の絵に表す図像をつくりだした最初の人物である。デーモンがそれぞれ自分の名前の記されたリボンを手にしている。中世には異なる図像の体系も使用され、デーモンは動物の姿で表され、孔雀の羽根を備えたデーモンを中央に、傲慢がライオン、嫉妬が蛇、暴食が豚、色欲がサソリ、怠惰が熊、貪欲が狐、憤怒がユニコーンの姿となって表されている。  そして1589年、デーモン学者ペーター・ビンスフェルトは、それぞれ七つの大罪を司り、人間にその罪を犯させる力を持つ七人の悪魔のリストが作り出した。このリストの悪魔の選択は本来のデーモン学の歴史からは逸脱したものであるが、通俗的なグリモアでは頻繁に使用されることになった。


 また、七つの大罪と対をなして七つの美徳も存在する。これら七つの美徳と大罪(悪徳)は、中世占星術の象徴にも用いられ、七つの惑星とも結びついている。この占星術の体系にも動物が象徴に使われているが、七つの大罪に表現される動物との整合性は取られていない。

惑星 美徳 大罪 象徴 人間の部分
太陽 希望 怠惰 ロバ 生命力(霊)
貞節 嫉妬 心霊力(魂)
水星 知恵 暴食 知性(精神)
金星 色欲 人間の聖性
火星 勇気 憤怒 動物的な下位の要素
木星 忠実 傲慢 孔雀 高級な羨望
土星 慎重 強欲 ハリネズミ 肉体
(フレッド・ゲティングス 『オカルトの事典』)


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ジョン・ロナー 天使の辞典−バビロニアから現代まで 鏡リュウジ・宇佐和通訳 東京・柏書房  1994.
フレッド・ゲティングス 悪魔の辞典 大瀧啓裕訳 東京・青土社 1992.
フレッド・ゲティングス オカルトの辞典 松田幸雄訳 東京・青土社 1993.