ラジエル Rasiel    七人の大天使

ラジエルの秘密の書

 ラツィエル(Ratziel)、ガリズル(Gallizul)、サラクエル(Saraquel)などの別名を持ち、「秘密の領域と至高の神秘の天使」の称号を持つ。ラジエルは地上と天界の全ての秘密を知り尽くしていて、それを一冊の書物にまとめた。その本は「セファー・ラジエル(Sefer Rasiel)」と名付けられている。本は最初は楽園を追放されたアダムに与えられた。しかし嫉妬に駆られた天使たちによってこの本は海に投げ捨てられる。それが原始の海の支配者の天使ラハブによって返され、様々な経過を得た後エノクに与えられ、次にはノアに与えられた。この本から知識を得て、ノアは方舟の建造を可能にした。その後ダヴィデ王やソロモン王の手に渡った後、所在不明になり、中世になってウォルムスのエリアゼルの著作として現れた。
 この本は宇宙の謎を千五百項目に渡って記してあるというが、秘密の文字で書かれているため、ほとんど人間はおろか、天使でさえも判別ができないという。




 戻る


ジョン・ロナー 天使の辞典−バビロニアから現代まで 鏡リュウジ・宇佐和通訳 東京・柏書房  1994.
真野隆也 天使 東京・新紀元社 1995.
マルコム・ゴドウィン 天使の世界 大瀧啓裕訳 東京・青土社 1993.
ローズマリ・エレン・グィリー 図説天使と精霊の事典 大出健訳 東京・原書房 1998.