ラハブ Rahab

混沌と海の支配者

 ラハブとは「混沌」を意味する怪物で、神が天地の創造を行う前からすでに存在していたという。神はこの怪物を裂いて天の水と地の水をつくり、ラハブは海を支配するようになったという。
 キリスト教下でのラハブは天使の一人で、天地創造の際に神が地球を置く乾いた場所をつくるため彼に世界中の水を飲み込むよう命じたが、拒否したため怒りをかって殺されてしまったという。しかしそれから復活したらしく、その後の伝承にも何度かラハブは姿を現している。
 その後のラハブは海の支配者として登場し、海に投げ込まれたラジエルの秘密の書を探し出すよう神に命じられ、素直に回収を行った。次には“原初の海の支配者”として、エジプトの守護者となり、エジプトを脱出し紅海を渡ろうとするモーゼとヘブライ人の一行の邪魔をしようとして現れ、再び神に滅ぼされている。




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ジョン・ロナー 天使の辞典−バビロニアから現代まで 鏡リュウジ・宇佐和通訳 東京・柏書房  1994.
真野隆也 堕天使 東京・新紀元社 1995.
マルコム・ゴドウィン 天使の世界 大瀧啓裕訳 東京・青土社 1993.