ラグエル Raguel    七人の大天使

天の監督官

 ラグイル(Raguil)、ラスイル(Rasuil)、ルファエル(Rufael)、アクラシエル(Akrasiel)などの別名を持ち、“神の友”として知られる。エノクによればこの天使は“光の世界に復讐する”という。マルコム・ゴドウィンによれば、これは「天使の善行を監視する者」として解せるという。
 エノクを天に運んだ天使のひとりであり、大地の天使、第二天の守護者であるとも言われる。

堕天使ラグエル

 745年、ザカリアス教皇の開いたローマ法王庁の教会会議によって、多くの高位の天使が堕天使として告発され、堕天使におとしめられた。ラグエルは“聖人になりすます”悪魔として非難された。四大天使ウリエルやイニアス(Inias)、アディムス(Adimus)といった天使たちも堕天使の烙印を押された。この判定に訴えを起こした司祭もいたが、彼らもまた異端派として追放された。当時庶民の間で加熱していた天使信仰を抑えるための処分だったとされている。




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ジョン・ロナー 天使の辞典−バビロニアから現代まで 鏡リュウジ・宇佐和通訳 東京・柏書房  1994.
真野隆也 天使 東京・新紀元社 1995.
マルコム・ゴドウィン 天使の世界 大瀧啓裕訳 東京・青土社 1993.
ローズマリ・エレン・グィリー 図説天使と精霊の事典 大出健訳 東京・原書房 1998.