戦場の天使 Battlefield Angels
セナケリブ軍を壊滅させた天使
紀元前705年、ユダ王ヒゼキアは、中東一帯を支配していたアッシリアと戦う連合軍への参加を決定した。しかし、四年後、アッシリア皇帝セナケリブによって連合軍は破られ、ユダの一族は大量の貢ぎ物を贈ることでなんとか生き残ることができた。 だが、紀元前690年頃、ついにアッシリアはエルサレム陥落をねらって大規模な兵の派遣を行った。悲嘆にくれるヒゼキアに、予言者イザヤは、祈りは天に通じたから心配しなくてよいと言った。そしてすぐに一人の天使がアッシリア軍の野営地に現れ十八万五千人の兵士を殺してアッシリア軍を壊滅させた。
預言者エリシャを救った天使
ヘブライの預言者エリシャがアッシリア軍によって包囲されたとき、絶望する家来たちにエリシャは、「わたしたちと共にいる者の方が、彼らと共にいる者より多い」と言った。そして炎に包まれた天使の騎兵と二輪の戦車がエリシャを取り囲み、この後アッシリアの兵士たちは盲目になってしまった。
武勇の天使
武勇において最強とされているミカエルは、当然ながら戦いにおいて活躍することも多い。サタン(ルシファー)の反乱による天界の戦いで指揮を執り、サタンをうち負かしたのもミカエルである。死海写本『光の子と闇の子の戦い』では闇の君主ベリアルに光の君主として戦いを挑む。エルサレムを襲ったセナケリブ軍を壊滅させたのはこのミカエルだとする伝承もある。一晩でセナケリブの兵士(ここでは十五万人)は一掃された。中世、ジャンヌ・ダルクが魔女裁判にかけられたとき、百年戦争でフランスからイギリス軍を追い出せたのはミカエルが勇気を与えてくれたからと言っている。